1/6にこだわる理由と対策

ども、店主のぶらあどです。

当店は、1/6のフィギュア及びドール関連商品しか扱っていません。
ホットトイズの1/12ザ・バットや1/4バットマンなどの記事すら、
このブログには不要に書かないようにしています。

それは、1/6スケールのファン層を少しでも広げたいから。
販売ターゲットの絞り込みを行っているわけです。

ターゲットを映画フィギュアでくくるなら、
わざわざ1/6にこだわる必要がありませんし、
国内で今最も熱いのは1/12スケールなのも知っています。
実際、個人的にはS.I.CとかULTRA-ACTなんかも買っています。

1/6スケールにこだわるのは、
キットバッシュ(着せ替え)や人形遊びとコレクションを
両立するのに最適なのがこのスケールだから。

これより大きいと、単価とスペースの關係でコレクション性が下がります。
また、小さいとフィギュアを組み替える自由度やクオリティが下がります。

唯一、1/12に劣るのはハウスやジオラマとの親和性。
理由はドールハウスの国際標準スケールと同一なのと、スペースの關係。
なので、この点に特化するのであれば、1/12がベスト。
ただ、人形自体の自由度とクオリティは、どうしても下がります。

では、国内で一番熱いが1/12スケールなのは何故でしょう?
もちろん、大きさもありますが、最大の要因は価格だと思います。

先日、物販で財を成した起業家が、こんなことを言ってました。

そもそも、
買う人は、その商品の原価なんて気にしてません。
マクドナルドでコーラを頼んだ時に
「マクドナルドのコーラの原価は0円と考えると高すぎる!」
と思うでしょうか?
商品に対して払える価格があり
その価格を供給側がきちんと出せれば売れるのです。
安売りする必要はないですね。

ここで、大事なのは「商品に対して払える価値」です。
玩具に対して払える価格が低い層には、簡単には響きません。
なので「払うに値する商品」をアピールするのが、
購買層を拡大するのに効果的だと考えます。

皆さんは、チェリーピッカーという言葉を知ってますか?
サクランボの山から熟したおいしそうなものだけを選んで摘むようなこと、
つまり“いいとこどり”をする人のことを呼ぶそうです。

物販では、特売品ばかり買うお客様のことを呼びます。
同義語に「バーゲン・ハンター」というのもありますが、
こちらはモロなので、チェリーピッカーと呼ぶケースが多いのでしょう。

単なる値下げは、一時的にチェリーピッカーを呼びますが、
チェリーピッカーは、まずリピーターにはなりません。

なので、ウチが安売りをする際はリピーター獲得は捨ててます。
集客ではなく損切りに主眼置いているからです。
資金がショートしないように売り切ることしか考えていません。

ただ、長期的に商品単価を下げる努力は必要だと思います。
毎日低価格(everyday low price/EDLP)にすれば、
お客はいつでも自分の都合がよいときに安心してアクセスしてくれます。

なので、長期戦略に基づく値下げをして、
「商品に対して払える価値」に近づける努力は怠ってはいけないのです。

というわけで、その努力の一環として先日も紹介した
シャーロック・ホームズとワトソンのヘッドの卸交渉を進めてます。
諸経費が明確ではないので、まだ正確な価格は出せませんが、
仕入れ値ベースで試算すれば、個人でebayから買うより安くなりそうです。

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基本的に、卸交渉をするには販売者から繰り返し購入し
信頼関係を結ぶことが重要です。先行投資ってヤツですね。

なので、少しでも魅力的な商品を長期間扱っているなら
ebayセラー、ショップ、タオバオセラーと別け隔てなく、
悪く言えば見境なくパイプ作りに投資してます。

その結果、ebayで直仕入れするより安いようになれれば、
お客も流れてくるでしょう。

でも、それは既存客の流動でしかないので、
新規の1/6ファン拡大にはつながりません。
少しでも、1/6ファンを増やし、潜在的な顧客を増やすため
毎日ブログだけは更新するわけです。

この記事の著者

ぶらあど

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