- 2013-3-18
- フィギュア情報
ども、店主のぶらあどです。
深夜にこっそり更新しようと思ったら、
自分のブログが全部メンテ中で、ブルーになりました(^^;
あるお客様から、商品キャンセルの連絡がありました。
基本的に無在庫でお客様の入金確認後に仕入れるので、
それ以前であればキャンセルはお受けします。
キャンセルの理由は無版権だからだそうで、
ある意味賢い判断だと思います。
扱っているウチも、後ろめたさが全く無いかといえば嘘になります。
というわけで、今日は無版権フィギュアに関してちょっと考えたいと思います。
ここで問題になるのは、海賊版と無版権商品の違い。
正規版権を取得し作られた製品を大陸なんかでコピーして
販売するのは明らかに違法行為です。
ガレージキットメーカーなどの海賊版不買運動には私も賛同します。
では、無版権フィギュアに関してはどうか?
明らかに作品名などを明示して販売すれば著作権侵害、
個人名などを特定して販売すれば肖像権侵害。
ただ、多くの場合、これらは親告罪なため、訴えられなきゃグレーでセーフ。
訴えられればアウトということになります。
最近は、無版権フィギュアのクオリティや価格も上がり
版権物との価格差が無くなりつつあります。
同じ価格を出すなら、買い手とすれば版権取得して販売してくれた方がありがたい。
ただ、ゲームなんかで著作権ビジネスに関わった経験からすると、
版権を取得した場合、権料をペイするために価格に転嫁する必要がでてきます。
無版権で販売されるフィギュアの多くが、
この権料をペイできるほどの販売数が見込めない商品。
上の画像の007風フィギュアですら、ペイできるか微妙なラインでしょう。
正規版権を取得して販売している大手でさえ、
ダブルスタンダードでビジネスしてるのが現状。
ホットトイズのオバマ風ヘッドのついた素体は公人なんでセーフとしても、
プリズンブレイクのヘッドを流用した素体は明らかにグレー。
テイラー・キッチュやジェイク・ギレンホールのヘッドもグレーですね。
最近は、ZCWOが版権取得のライセンス品販売と並行して、
無版権商品を日本での正規販売ルートに商品を乗せるため、
素体と衣装を別売りするという小技を使っています。
現状、12インチフィギュアが市場に与える影響は大きくないため、
版元に対して与える損害も微々たるものであるため、
ある意味お目こぼしされているというのが、現状だと思います。
ですので、ご購入の際は個人の責任と裁量で
ご購入をお決めいただければ幸いです。