無版権フィギュアを考える

ども、店主のぶらあどです。

深夜にこっそり更新しようと思ったら、
自分のブログが全部メンテ中で、ブルーになりました(^^;

あるお客様から、商品キャンセルの連絡がありました。
基本的に無在庫でお客様の入金確認後に仕入れるので、
それ以前であればキャンセルはお受けします。

キャンセルの理由は無版権だからだそうで、
ある意味賢い判断だと思います。

扱っているウチも、後ろめたさが全く無いかといえば嘘になります。

 

というわけで、今日は無版権フィギュアに関してちょっと考えたいと思います。

ここで問題になるのは、海賊版と無版権商品の違い。

正規版権を取得し作られた製品を大陸なんかでコピーして
販売するのは明らかに違法行為です。
ガレージキットメーカーなどの海賊版不買運動には私も賛同します。

では、無版権フィギュアに関してはどうか?
明らかに作品名などを明示して販売すれば著作権侵害、
個人名などを特定して販売すれば肖像権侵害。

ただ、多くの場合、これらは親告罪なため、訴えられなきゃグレーでセーフ。
訴えられればアウトということになります。

最近は、無版権フィギュアのクオリティや価格も上がり
版権物との価格差が無くなりつつあります。
同じ価格を出すなら、買い手とすれば版権取得して販売してくれた方がありがたい。

ただ、ゲームなんかで著作権ビジネスに関わった経験からすると、
版権を取得した場合、権料をペイするために価格に転嫁する必要がでてきます。

無版権で販売されるフィギュアの多くが、
この権料をペイできるほどの販売数が見込めない商品。
上の画像の007風フィギュアですら、ペイできるか微妙なラインでしょう。

正規版権を取得して販売している大手でさえ、
ダブルスタンダードでビジネスしてるのが現状。

ホットトイズのオバマ風ヘッドのついた素体は公人なんでセーフとしても、
プリズンブレイクのヘッドを流用した素体は明らかにグレー。
テイラー・キッチュやジェイク・ギレンホールのヘッドもグレーですね。

最近は、ZCWOが版権取得のライセンス品販売と並行して、
無版権商品を日本での正規販売ルートに商品を乗せるため、
素体と衣装を別売りするという小技を使っています。

現状、12インチフィギュアが市場に与える影響は大きくないため、
版元に対して与える損害も微々たるものであるため、
ある意味お目こぼしされているというのが、現状だと思います。

ですので、ご購入の際は個人の責任と裁量で
ご購入をお決めいただければ幸いです。

この記事の著者

ぶらあど

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